こんなシチュエーションで困ったことはありませんか?
贈り物を考えているけれど、住所がわからない、住所を尋ねるのは少し気が引ける、なんてこと、ありますよね。とくに、お歳暮のようなフォーマルな贈り物となると、相手に失礼にならないように配慮する必要があったり、物理的な問題が気になったりすることもあります。
私も今年、お歳暮を贈る際に、通常の送り方では解決が難しい状況に直面しました。
【実体験】私がお歳暮にソーシャルギフトを使った理由
私の場合、取引先へのお歳暮がその例でした。契約書があるので住所は把握しているものの、以下のような理由で送り先として最適ではないと考えたのです。
常にオフィスや事業所にいらっしゃるとは限らない
ご自宅が別住所である場合
年末年始の外出や旅行中に贈り物が届くと、受け取りが難しくなる・ご迷惑になる可能性がある
送り先が特定の施設の場合
たとえばスポーツ関連の場所であったり設備が限られた事業所では、送り物によっては冷蔵品などの取り扱いが難しく相手に負担をかける可能性がある
完全予約制や不在が多い事業形態の場合
贈り物が確実に受け取れる環境にない場合も考えられる
また、「お歳暮を送りたいのでご住所を教えてください」というご連絡自体、相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、避けたいという気持ちもありました。せっかくの贈り物が、相手に気を使わせる結果になってしまっては、本来の意味がなくなってしまいますよね。
こうした問題をクリアする方法として私が選んだのが、ソーシャルギフトでした。
ソーシャルギフトが便利なケース
ソーシャルギフトは以下のようなシチュエーションで特に便利です。
- 相手の住所が不明な場合
贈り物を送りたいけど住所がわからない、住所を聞くことがためらわれる、などの場面で最適です。 - 相手が出張や旅行で不在の場合
贈り物として必ずしも物理的な形が必要ない場合、デジタル形式のギフトが非常に便利です。例えばAmazonギフトカードやコンビニで使える利用券などです。 - 相手の荷物受け取り都合が読めない場合
受け取り手が都合の良い配送日時を自由に選べるため、相手のスケジュールに合わせて贈り物を届けやすく、送り手としてもスムーズに手配できます。 - 時間が差し迫っている場合
イベント当日でも手続きが完了し、迅速に贈ることが可能です。物理的な配送を待たずにギフトURLをお送りしたタイミングで意思疎通が出来る即時性は、ソーシャルギフトならではの大きな利点だと感じます。 - 相手の好みに自信がない場合
受け取り手自身が贈り物を選べる仕組みのサービスもあるため、相手の好みに合った品を確実に届けることができます。これにより、送り手としても安心して手配でき、スムーズな贈り物のやり取りが可能です。
ソーシャルギフトの主要サービスをチェック
ソーシャルギフトはオンライン上でギフトを贈る仕組みです。以下に、代表的なソーシャルギフトサービスをいくつかご紹介します。使い勝手の良さでオススメ度も記載してみました。
LINEギフト | オススメ度★★★手軽さと普及率の高さが魅力。友人同士のカジュアルな贈り物に最適です。 |
Amazonギフトカード | 実用性抜群ですが、金券形式のため、進物などフォーマルな用途ではやや不向きです。 |
(ギフティ) | Gifteeカフェチケットや選べるグルメなど、幅広いギフトラインナップがあります。 |
高島屋オンラインストア | オススメ度★★★★★進物向けの高級ギフトが豊富に揃い、選びやすさが際立っています。絞り込み検索機能が直感的で、インターフェイスがとても使いやすいです。 |
MOO:D MARK(ムードマーク) | オススメ度★★伊勢丹のオンラインギフトサイトです。 百貨店品質と、商品ラインナップのセンスの良さで、贈答品にぴっりです。体感ですが、進物としての用途に関しては商品のセレクトがやや選びにくい場合があるかもしれません。 |
『LINEギフト』はプライベートでよく利用していますが、いくつかの注意点があります。
- LINEアプリ内でのみ送信可能
LINEギフトはLINEアプリを通じてのみ送信でき、贈り物のURLをメールや他のツールで送ることはできません。LINEアプリ内という限られた環境でしかギフト授受ができないため、少し不便さを感じる点です。 - 公式LINEアカウントからは送信不可
公式LINEアカウント(企業や団体の運営アカウント)からは個人へのLINEギフト送信はできません。また、公式LINEから個人のLINEアカウントへの友達追加も不可のため、贈り物を送る前に個人LINEで友達追加をしておく必要があるため、ビジネス用途では使いづらい場合があるかもしれません。
私のおすすめソーシャルギフトサービス
ご進物(季節の贈り物)など、フォーマルな用途では、高島屋オンラインストアがおすすめです。百貨店系プラットフォームならではの高級感、贈答品に特化した専門性への信頼感、さらにサイトの使いやすさが大きな魅力です。
ご進物など正式な贈り物の場合、熨斗が重要ですが、もちろん熨斗をつけることができます。
ギフトURLの遷移先に百貨店のページが表示される
高島屋オンラインストアは、高島屋が運営するオンラインショッピングサイトであることが一目でわかります。ギフトURLをクリックして遷移する受け取り手続きページでもその点が明白なので、贈り物に百貨店のプラットフォームならではの品位を加えることができます。
百貨店プラットフォームならではの包装
高島屋ラッピングや高島屋オリジナル包装紙など、百貨店ならではのラッピングも魅力です(※ブランドラッピングなど、詳細は商品によって異なります)。高島屋という名門百貨店の信頼性・ネームバリューを背景とした特典も感じられるため、贈り物に一層の価値と特別感を添えることができます。
直感的で便利なインターフェイス
詳細な絞り込み検索機能により、探している商品をスムーズに見つけることができました。ソーシャルギフトのみ、在庫ありのみ、色別など、細かい条件をわかりやすく絞り込める点が非常に便利です。まさに痒い所に手が届くような使いやすさと、直感的操作ができるシンプルイズベストな機能感に感動しました。
【実体験】ソーシャルギフトで進物を送る際は『表書き』に注意
高島屋オンラインストアでソーシャルギフトを利用したところ、表書きを選択する段階で、「お歳暮」といった表書きが選べないという予期しない問題に直面しました。
問い合わせてみたところ、同じ商品でもソーシャルギフトでは表書きが限定されることがあり、特に冷蔵品ではその傾向が強いとのことでした。
季節の贈り物に関しては、表書きの内容が、配送タイミングと季節柄がずれる可能性があるため、ソーシャルギフトでは最初から季節に関連した表書き(例えば「お歳暮」)が選択できない設定とされていることが多いとの説明を受けました。
代わりに、季節に関係ない表書き(例:御出産御祝、御新築御祝、快気内祝など)が選べるものの、これは非常に困った点でした。
また、変更可能な商品については、メールで表書きの変更を受け付けてもらえるとのことでしたが、変更可能な商品の選択など追加の手間と作業コストがかかることは否めません。
ソーシャルギフトの課題と感じたこと
ソーシャルギフトの大きな魅力は、配送日時に関係なくギフトURLを送るタイミングで意思疎通が出来る即時性(物理的な配送を待たず行えるコミュニケーション)です。しかし、実際の表書きは配送日時を基準に優先されるため、これが季節の贈り物では矛盾を生じさせる場合があるということです。
個人的には、表書きには贈り物に込めた気持ちを伝える重要な役割があるため、ギフトURL送信時の送り手の意図をそのまま優先する形が自然だと感じました。配送日時のタイミングは受け取り手の都合による結果であり、表書きは送り手の意思を尊重する仕様への改善が望まれると感じましたが、もちろんこれは一利用者としての印象にすぎません。
きっと、贈答品のプロフェッショナルであればあるほど、「季節感」との両立は考え方として難しいのだろうとお察ししました。
ソーシャルギフトをより多様な用途で活用するためには、このあたりへの条件整備が必要なのかもしれません。利用者は、とくに季節の贈り物の際は、事前にソーシャルギフトが提供する選択肢やプラットフォームそれぞれの制限を考慮することが大切だと実感しました。
新しいサービスには課題も付きものかと思いますので、今後のソーシャルギフトというサービス形態がどのように進化していくのか、その成り行きを楽しみに見守ります。
まとめ
ソーシャルギフトは、相手に配慮しつつ贈り物をするための便利な選択肢です。私自身、お歳暮に利用してみて、ソーシャルギフトにしか無い利点を実感しました。用途に応じたサービスを選び、贈り物に込めた気持ちをスマートに届けてみてはいかがでしょうか?